347.自分でやるは、自分の実力を無駄にすることに等しい
権限を移譲できる仕事なのに、それを任せずに自分でやることは、Bランク仕事やCランク仕事に執着して、それをAタイムで費やしてしまうという結果になる。
自分の実力はAランク仕事を優先し、これにAタイムを費やした方が賢明である。
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346.権限委譲の重要性を理解していないと、部下を育成する際に消極的になりがちになる
上司の仕事を委譲するからこそ、部下はその期待に応えようとして伸びるのである。
しかしながら管理者が部下を過小評価しリスクを恐れるあまりに、「自分でやる」を続けて部下に仕事を任せないままでは、いつまで経っても部下は育たない。
部下育成の優先順位を低く考えてしまうと権限委譲は進まない。「自分でやる」を減らしていこう。
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345.権限の委譲が不十分になる要因は、管理者が否定的姿勢になるからだ
権限委譲で重要なのは、部下に仕事を任せながらも、結果と活動を上手にコントロールすることだ。一見矛盾しているようだが、仕事を委任した時点で、達成状態とそのプロセスについて話し合い、お互いにコミットメントできたら、それで結果と活動については契約したことになる。
ところが、仕事を任せた後の人間関係のいざこざや争いを避けたいことを理由に、自分の手から仕事を離さない管理者がいる。こうした否定的な姿勢では、権限委譲は進まない。
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344.部下を育てさらに管理者自身の実績を伸ばすには、権限委譲が必要
部下に権限を委譲し仕事を任せることは、部下を育てることに他ならない。そればかりか仕事の委任により管理者自身がAランク仕事をAタイムで実施できるようになれば、それは実績を伸ばすことに繋がる。
まずは仕事の習熟度の高い部下に対して、早速権限を委譲することだ。
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343.部下の時間記録を評価し、個人別の業務改善分野を明らかにしなければならない
部下の3日間(1週間)の仕事行動の時間記録を評価し、個人別の改善分野を明らかにする必要がある。評価の結果、優先順位が高いAランク仕事に時間をわずかしか当てず、大部分をCランク仕事に当てていたとしたら、生産性は上がらないし目標達成も難しい。
部下にCランク仕事の量と費やす時間をコントロールするテクニックを身に付けさせ、Aランク仕事をAタイムで実行する仕事管理をさせなければならない。これによって部下の成長と生産性向上に繋がる。
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342.仕事の優先順位付けを実行し、何がAランク・Bランクの仕事を邪魔するのかという確かな根拠を明らかにすることで、上位組織を巻き込んだ業務改善が可能になる
例えば、提出する資料作りが多すぎて営業活動ができないといった現場からの報告がある。管理者はこの主張を裏付ける確かな根拠を明らかにするために、仕事の優先順位付と仕事量の確認をしなければならない。
何がAランク・Bランクの仕事展開の障害となっているのかという確かなデータを明らかにすることで、上位組織や関係者を味方にした業務改善が実現する。管理者は業務改善を実行するために、こうした戦略と戦術を持たなければならない。
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341.Aランクの仕事に集中するための時間配分を採用すると、仕事が安定し組織全体の実績が上がる
管理者が集中して管理するのは丸一日の勤務時間ではなく、Aランクの仕事に費やすAタイム(No.340)である。このAタイムの取り方は個人差があるものの、まとめて集中して取る方がはるかに生産性が高い。細かく飛び飛びの時間を取ることは避けるべきだ。
生産性が高く戦力人材と言われる人の多くが、最も重要な仕事に集中するAタイムに毎日2~3時間費やし、決して途中中断しない。この方法で時間配分するとAランクへの仕事量は確実にアップし、仕事の安定と組織全体の実績向上が期待できる。
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