まいにち管理職

管理職のあなたを応援! 某元テニスプレーヤーのカレンダーではありませんが、日々使えそうなマネジメントのTipsをどうぞ!   行き詰まった時、悩んだ時などチェックしてみてください。

308.信頼関係作りにはフィードバックが重要=動機付けに役立つポジティブフィードバック

クライアントに注意され、「この仕事が向いていないんじゃないのか」とまで言われてダメージが大きい部下。落ち込んでいる部下にどう声を掛けるのか。

 

「先月のB社の契約はうまくいったじゃないか。F社の契約も利便性と現実性が分かり易くてすごくいいやり方だって喜ばれたじゃないか。おかげでみんなも参考になったよ。今度のM社だって決して君のミスじゃないよ。新しい提案が早すぎたってことだよ。これからも期待してるぞ。」といって成功体験を出して励ます。

最近の本人の成功事例を出して励ます方法は、本人の問題解決(軌道修正)には効果的。事実を承認してさらにプラスの影響を伝えるポジティブなフィードバックメッセージは、本人に気づきを与える。上司からの承認は、部下に自信と安心を与え、動機づけに繋がる。

 

 

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307.信頼関係作りにはフィードバックが重要=気を紛らすだけでは解決しない

クライアントに注意され、この仕事が向いていないんじゃないのか、とまで言われてダメージが大きい部下。落ち込んでいる部下にどう声を掛けるのか。

 

「おい、そんなに落ち込むなよ。よし、じゃぁ今日は飲みに行こう、飲みに。飲んで、カラオケでパーっと騒ごう。嫌なことは飲んで忘れるぞ!」といって気を紛らわす。とにかく気分転換優先だ。

飲みに行っても、カラオケで騒いでも、肝心の問題解決にはならない。よく、意見が対立したりすると飲みに行って、何となく了解できた、コミュニケーションがとれたと安心する管理者がいるが、これは大きな勘違だ。

ストレス解消には気分転換は重要だが、問題解決にはフィードバックが欠かせない。

 

 

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306.信頼関係作りにはフィードバックが重要=過去の経験と比較させても安心には繋がらない

クライアントに注意され、この仕事が向いていないんじゃないのか、とまで言われてダメージが大きい部下。落ち込んでいる部下にどう声を掛けるのか。

 

「そっか大変だったんだな。うんうん、そんなこと言われたのか、辛かったな。実はな、俺なんてもっとダメだったよ。お客さんに散々迷惑かけて、上司からも仕事やめろなんて言われて。お前よりもっとひどかったよ。でもな、そんな俺でも、何とか挽回したんだ。何とかなるよ。」といって励ます。自分の悲惨な経験やその後の挽回をアピールして安心させる。

とりあえず同情したうえで、自分の場合はもっと悲惨だったと相対比較させて安心させようとしている。自分の体験談を交えて部下の気持ちを和らげようとするが、自分が話の主役になって、最後は自慢話だ。当時とは状況が違う。何とか挽回したといっても、こんな上司のようにはなりたくないと思っているかもしれない。だから、こうした励ましはあまり効果がない。

 

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305.信頼関係作りにはフィードバックが重要=頑張れだけでは動かない

クライアントに注意され、この仕事が向いていないんじゃないのか、とまで言われてダメージが大きい部下。落ち込んでいる部下にどう声を掛けるのか。

 

「何しょげてるんだ、がんばれ、落ち込むなよ、お前らしくないぞ。もっと頑張ってみろよ。お前ならできるぞ。がんばれ! 」といって元気よく励ます。精神的な落ち込みにはこれがイチバン。

部下からすれば、「がんばれって励ましてくれのは確かに有難いけど、もうずいぶん頑張ってやってきたんだ。ちゃんと見てくれよ。何だか今までやってきたことが足りないって否定されてるようで、気分悪いな」と思ってしまう。

元気付けようとして「もっと頑張れ、頑張れ」と連発すると、ベストを尽くした本人に、まだ物足りないといって否定しているようなものだ。

 

 

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304.信頼関係作りにはフィードバックが重要=押し付けのアドバイスには注意

クライアントに注意され、おまけに「この仕事が向いていないんじゃないのか」とまで言われてダメージが大きい部下。落ち込んでいる部下にどう声を掛けるのか。

 

「お客さんからそう言われたんなら、そりゃお前のミスだな。お前が悪い。いいか、今度同じような場面になったら、こうしてみろ。これが一番いいぞ。これこそが成功の秘訣だ」と自信を持ってアドバイスする。

上司や先輩の立場になると、すぐにアドバイスしたがる。部下や後輩から相談されたり愚痴っぽい話を聞かされると、力になってやりたい、なんとかして解決してやりたいという思いからアドバイスが始まる。

しかし、本人からすれば、アドバイスや励ましの言葉が欲しくて、先輩に相談したとは限らない。部下が女性の場合は、ただ話を聞いてくれて気持ちに共感して欲しい場合もある。

良かれと思って解決のアドバイスしても、実は相手からすれば、「ちゃんと状況を分かってないくせに。こっちのミスだって決めつけるな。余計なお世話だ」と言われてしまうかも知れない。

押し付けのアドバイスにはくれぐれも注意すること。

 

 

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303.信頼される管理者になるために、基本を実践する

信頼される管理者になるために、組織運営の基本を身につけ実行することが求められる。

何事も基本を身につけないままでは、なかなか上達しない。原理原則を身につけることが重要だ。

セオリーも知らずに奇をてらって新しいことをやっても成功しない。それは素人だから。プロはどこまでも基本に忠実である。基本や原理原則を古臭いというのは、組織運営の経験が少なく基本を疎かにしてきた者である。

自己流の仕事の進め方をすると自分が不安なので、相手に不安感を与える。これでは信頼は得られない。

 

 

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302.信頼される管理者になるために、職場の課題解決に貢献する

信頼される管理者になるために、関係するすべての人たちの疑問に答えなければならない。なぜそれが重要課題なのか。どんな状態にしたいのか。解決するための戦略は何か。勝算はどうなのか。具体的な戦術は何か(業務内容と達成基準)。こうした疑問に答え、理解し、納得し、安心感を与える必要がある。

やらされ仕事でなく、職場の課題を解決するシナリオを策定し、関係するすべての人々を巻き込む活動(働きかけ)が必要だ。

 

関係するすべての人々=職場メンバーを始め関係者や協力者

職場の課題解決=管理者の立場で解決できる範囲

 

 

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